【東京】「意見する都議の役割で実効性高い行革を進める」西沢都議

掲載日:2017.05.10


民進党は7日昼、JR中野駅北口の広場で共謀罪STOP・ターミナル街宣を行い、地元中野区選出の西沢圭太(にしざわ・けいた)東京都議会議員、東京7区選出の長妻昭(ながつま・あきら)衆院議員、蓮舫代表が演説した。

8年前に長妻議員の秘書から東京都議選に挑戦し、その後都議会議員を2期務めてきた西沢都議は、1期目から都政の水道料金の無駄遣いを見つけ出し正したことに始まり、文字通り行政改革に取り組む第一人者として歩んできている。マイクを握った西沢都議は「私が長妻議員の秘書として学んできて、都政で最も有効だと思ったのは行政改革だ。それには裏付けとなる資料収集・分析などの徹底調査が必要。消えた年金を取り戻した長妻議員の手法・実績は大きかった。私はそれを都議会でやるために戦ってきた」と述べ、都議会自民党による一握りの人たちが一握りの人たちのために行う政治を正すために戦ってきた8年だと振り返った。そのうえで「小池知事が誕生し、数カ月で一気にその流れが進んだことは評価したい。支えたいと思う流れだ」との見方を示す一方、「だが、民進党を離れ、都民ファーストに行くことはない。最後の一人になってもこの旗を降ろすつもりはない」と力説。「知事が暴走したりおかしなことを行った際、これを止めるのは都議会議員。徹底して追及する都議としての役割を私は果たしていく」として、民進党の旗を降ろすことなく、8年前から積み上げたノウハウと提案力をもって、より実効性の高い行政改革と、不充分な防災対策などを小池都政と連携し推し進める考えを表明した。

長妻議員は「せっかく都民の皆さんが払った水道料金が水道博物館で上映する、無駄に高価なビデオ制作に使われていたことなど、私が消えた年金問題を追及したのと同じように調査を一つ一つ積み上げて追及していく。こうしたスタイルで都議会のなかで風穴を開けてきた」と西沢都議の取り組みを高く評価した。そのうえで「都議会で知事の権限が非常に強いなかにあって、都議会の最大の役割は権力の中心である知事をきちんとチェックしてもの申していくこと」だと指摘。そのときに小池知事と連携して選挙に臨んで当選した議員では知事に意見するチェック機能を果たすことは難しくなると述べ、「西沢圭太議員がやってきた延長線上の改革を進める小池知事には感銘を受けるが、子育てや高齢者の政策、人への投資といったわれわれ民進党が得意とする政策については不足する点もある。そんなとき西沢議員がきちんと提言して、小池都知事の背中を押していく。西沢議員のようにきちんとものを申せる都議会議員が都政には必要だ」と、その果たす役割の重要性を訴えた。

最後にマイクを握った蓮舫代表は、「皆さんに信頼される都政、皆さんに信頼される政治を、長妻昭議員の下で学んだ姿勢を8年間一貫して追い続けてきた西沢さんだ」と語り、都議としての取り組みは非常に評価に値すると紹介。「都知事の側に立つのではなく都民の側に立って都政を正し、しっかりチェックできる人材が都政には必要」と述べ、東京オリンピック・パラリンピックをまず成功させることは大事だが、その先には東京都政には3人に1人が65歳以上になるという高齢化社会への対応という最大の政治課題があるとも指摘。これから小池都知事とともに都政を推し進める都議会議員にはこうした視点が欠かせないとして、西沢都議にはそうした実力が備わっていると評価した。

国会で重要課題となっている共謀罪法案については、テロへの対策は重要だとの認識を示したうえで、「しかし、憲法で保障された内心の自由、表現の自由、集会の自由を脅かすような共謀罪ではなく、国民の命を守るために今の法律でできない部分をピンポイントで変えていくことこそが改革だ」と述べ、権力が強くなり過ぎないようバランスをもってチェックしていく役割を民進党は国政でも都政でも果たしていくと訴えた。

JR中野駅前で長妻昭衆院議員、蓮舫代表、西沢圭太東京都議会議員、が揃って演説した