下記「フライデー」、「SPA!」の取材記事に掲載されているように、 私は青少年問題協議会の答申案に対するパブリックコメント(パブコメ)全てを提出す るように情報公開請求しておりましたが、 先日ようやく開示されましたのでご報告申し上げます。

掲載日:2010.05.05



都議会第一回定例会において、東京都は青少年健全育成条例の改正案を提出しました。
東京都が成立を目指すこの改正案は、マンガやアニメを規制する内容が含まれており様々な方面から注目されました。

私は国民の皆様がどのように考えているのかを知るため、概要だけでなく全てのパブリックコメントの提出を求めました。
ところが、「見たいのであれば情報公開請求をしてください」と驚くべき返事が返ってきました。都の条例案を審議する都議会議員に対して、 国民都民の意見を見せないというのはどういうことでしょうか。

議会の審議ですぐにでも必要な資料であり、情報公開請求をしないと見せられないのはおかしいと何度も食い下がりましたが、結果は

「様々なケースがありますが今回は見せられません」

とのこと。
私はここでピンときました。
長妻昭(現厚生労働大臣)衆議院議員の公設秘書時代に、年金問題など役所にとって都合の悪い資料隠しの時と同じような対応だったからです。 きっと隠したい情報がある。こう直感しました。

案の定、情報公開請求をしましたが、開示日は条例で定められている期限めいっぱいの60日間延長されました。つまり都議会閉会後になら見せられるというこ とです。(都議会は3月30日で閉会、私が開示請求をしたのは2月末)

必要な情報すら見せないで審議をしろという方がおかしい。都合の悪い情報を隠していると思われても仕方がないと私は考えています。

肝心の内容ですが、驚愕な結果といいますか、やっぱりといいいますか。

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パブリックコメント1581件中、
答申案に全面的に賛成:16件
部分的に賛成:60件前後
後はほとんど反対意見、否定的な意見。
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つまり、全面的に賛成しているのは1%と少しということになります。
否定的な意見が多いとは思っていましたが、ここまで多いとは思いませんでした。賛成意見を探すのに苦労をしたくらいです。

ちなみに部分的に賛成の方の中でも、非実在青少年(当時この言葉はまだない)に対する規制に賛成する意見は0件で1件もありませんでした。

このパブリックコメントは情報公開請求で取り寄せた資料です。
どなたでも見ることができますし、どなたでも請求して取り寄せることができます。
しかし請求する手数料(5万6400円)がかかります。
西沢けいた事務所では常においてあります。ぜひお越しいただきご覧いただければ幸いです。